2015/10/21

PHAIRIN PHONPHIBUN / LAM KLOM THUNG : ESSENTIAL PHAIRIN PHONPHIBUN



パイリン・ポーンピブーン『ラム・クローム・トゥン:エッセンシャル・パイリン・ポーンピブーン』

CD / JAPAN / EM RECORDS / EM1147CD
LP / JAPAN / EM RECORDS / EM1147LP


タイ音楽の宝物!正統派モーラム(※)歌姫、パイリン・ポーンピブーンの名演ベスト選。タイ必須盤そして世界初CD化!

パイリン・ポーンピブーンはイサーン音楽の重鎮、スリン・パクシリの秘蔵っ子で、アンカナーン・クンチャイを踏襲した正統派のモーラム歌手だ。世界初となる本ベスト盤ではパクシリとの名コンビによる全盛期70s後半~80s初頭の名演を集めた。実力も人気もあったが録音は多くなく(→パクシリが粗製濫造を嫌った)、殆どがシングル盤のリリースだったため本作の音源価値は相当に高い。ほぼ全曲が世界初再発・CD化となる。

表題曲「ラム・クローム・トゥン」はイサーン音楽映画の傑作『モンラック・メナム・ムー』(78年)の主題歌で彼女の代表曲。更にそのバッキングはイサーンの伝説ペッピントーン・バンド!これに感動したタイ歌謡の大物ワイポット・ペットスパンが、パクシリにカバー制作を懇願したという曰く付きの名曲だ。

常にイサーン音楽に新風を吹き込んできた変革者でもあるスリン・パクシリだが、パイリンは彼が最もキレていた時代の歌手ゆえ作品は実験場と化し、曲ごとに一風変わった編曲と仕掛けのフックが仕込まれている。ラム・プルーンやラム・タンワーイ、ルークトゥンなどどれも一癖ある録音揃い。歌手の歌と容姿にのみスポットが当てられがちなタイ音楽の中で、日米欧の名うてのプロデューサー/アレンジャー仕事と同じく、サウンド面でも語られるべき名曲が並ぶ。ファンクでもジャズでもロックでもクラブミュージックでもない独自の音楽モーラム!タイ音楽を知れば知るほどその輝くような特別さがわかる、Soi48とエムが自信を持ってお送りするスペシャルな1 枚です!

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※注「モーラム」:モーは達人、ラムは声調に抑揚をつけながら語る芸能。つまり“語りの達人”で、その歌手と芸能の両方をさす名称。モーラムは“歌”ではない。イサーン(タイ東北部)が本場。

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+ 選曲・解説・装丁:Soi48(英訳付き)
+ 日本語・英語訳詩
+ CD 版:通常ジュエルケース,24頁ブックレット
+ LP 版:ライナー封入

(EM RECORDS公式インフォから転載)

TRACKS:
1.Yan Hak Bo Ching <ヤーン・ハック・ボー・チン>
2.I Mae Oei (soeng) <イー・メー・ウーイ(スーン)>
3.Lam Phloen Doen Salab <ラム・プルーン・ドゥーン・サラッブ>
4.Lam Tang Wai Chiik Ko <ラム・タンワーイ・チック・コー>
5.Phak Ki Phu Chai <パーク・キー・プー・チャーイ>
6.Lam Phloen Chai Khon Ko <ラム・プルーン・チャーイ・コーン・コー>
7.Lam Phloen Hak Khon Tia ラ<ム・プルーン・ハック・コン・ティア>
8.Lam Phloen Thai Fak Kiao by Thongmi & Phairin <ラム・プルーン・タイ・ファーク・キアオ by トーンミー&パイリン>
9.Ok Phansa (soeng) <オーク・パンサー(スーン)>
10.Lam Klom Thung <ラム・クローム・トゥン>

※CD/LP版ともに同内容・曲順です。