2018/02/13

2/21(WED) 「爆音映画祭2018 特集タイ|イサーン VOL.2」Soi48 DAY

2月21日(水) 「爆音映画祭2018 特集タイ|イサーン VOL.2」Soi48 DAY

 「爆音映画祭2018 特集タイ|イサーン VOL.2」初日はSoi48デー。チャバープライ・ナームワイのモーラム・シーンで主人公が覚醒する『タクシードライバー』、軽音楽、ルーク・クルンといったモーラム、ルークトゥンと一味違うタイ音楽の世界が楽しめる『バー21の天使』。そしてタイを代表する社会派映画 『田舎の教師』 の3本立て。Soi48も最終回上映後にトーク参戦します。タイの微笑みの裏側を覗くことができる1日になること間違い無し!

13:50 OPEN/14:15 START『タクシードライバー』(〜16:19終映予定)
16:45 OPEN/17:15 START『バー21の天使』(〜19:30終映予定)
20:00 OPEN/20:30 START『田舎の教師』+Soi48トーク(〜22:35終了予定)
上映後トーク(Soi48)
*トークは『田舎の教師』のチケットでご覧いただけます。

チケットの予約はこちらから




『タクシードライバー』 The Citizen
1977年/タイ/124分/デジタル
監督・脚本・撮影:チャトリ・チャラーム・ユーコン
音楽:ピセッ・サンスワン
出演:ジャトゥポン・プーアピロム、ピンヨー・パーンヌイ、ウィヤダー・ウマーリン
提供:Five Star Production
© Five Star Production Co., Ltd.
プリンス・チャトリ監督は留学先のUCLAでフランシス・F・コッポラやロマン・ポランスキーらと共に映画を学んだタイ映画を代表する作家である。王族でもあった彼はそれまでのタイ映画にあまり見られなかった“社会派”の作品を次々に生み出した。本作『タクシードライバー』は、ベトナム戦争時に兵站としてイサーン各地に造られた米軍基地(そこからベトナム、ラオス、カンボジアに爆撃機が飛び立っていった)のGIに妻を奪われ、ひとりバンコクに出稼ぎに出たイサーンの若者が主人公だ。
中央タイ映画において初の試みといってよいイサーン語(ラオス語)を喋る主人公が登場したこの映画は公開時にはタイ語の字幕が付けられた。現在でも中央バンコクと地方イサーンでは厳然たる差別が存在する。スラムに響く故郷のケーンの音色の中で、人間の尊厳を奪われたひとりの男が立ち上がる。『ハーダー・ゼイ・カム』、スコセッシの『タクシードライバー』と時を同じくして。(相澤虎之助)




『バー21の天使』 The Angel of Bar 21
(1978年/タイ/135分/デジタル)
監督:ユッタナー・ムックダーサニット
脚本:パンテワノップ・テワクン
撮影:ソムチャイ・リーラーヌラック
音楽:タリーパン・テープシリ
出演:チャントラー・チャイナーム、スチャオ・ポンヴィライ
提供:Five Star Production
© Five Star Production Co., Ltd.
『トーンパーン』『蝶と花』『ナンプーは死んだ』で有名なユッタナー・ムックダーサニット監督のデビュー作。ジャン=ポール・サルトルの「恭々しき娼婦」をベースに捉えた痛烈な体制批判を含んでいながら、ミュージカル・ナンバーを全編に散りばめるなど異色のタイ映画になっている。バンコクのパッポン通りを舞台に夜働く女とチンピラの交流を描きながら善と悪、正義とは何かを描く。スラサワディー賞で主演女優賞を受賞したチャントラー・チャイナームの演技にも注目。(宇都木景一)



 『田舎の教師』 Khru Ban Nok
(1978年/タイ/92分/デジタル)
監督:スラシー・パータム
脚本 セーンヤーヌパブ・サンカワニット、トッサポーン・ナーッカトン
撮影 ニワット・シンラパソムサック
音響 ポン・アシワグン
出演 ピヤ・トラクンラート、ワートナー・シッティウェー、ノッパドン・ドゥアンポーン
提供:Boonserm Kietmingmongkol
© Boonserm Kietmingmongkol
『ルーク・メー・ムーン』やイサーンを題材にした映画を手がけているスラシー・パータム監督のデビュー作であり、1978年にロングランをした大ヒット。イサーンの小学校に派遣された青年教師が、農村社会の階級構造、役人の腐敗に出会う物語で『タクシードライバー』と並ぶタイを代表する社会派映画である。イサーンの厳しい自然環境、食生活、精霊信仰を映し、観る者に田舎の素晴らしさと過酷な一面を体験させてくれる。お笑いペット・ピン・トーン一座のノッパドン・ドゥアンポーンも出演。(宇都木景一)
※現存するマスター起因により上映素材の映像・音声の状態が悪くお見苦しいことを、予めご了承ください。



Soi48(KEIICHI UTSUKI & SHINSUKE TAKAGI)
旅行先で出会ったレコード、カセット、CD、VCD、USBなどフォーマットを問わないスタイルで音楽発掘し、再発する2人組DJユニット。空族の新作映画『バンコクナイツ』にDJとして参加、EM Recordから発売されているタイ音楽作品の監修も手がけている。タイ音楽と旅についての書籍「TRIP TO ISAN :旅するタイ・イサーン音楽ディスクガイド」好評発売中。




「爆音映画祭2018 特集タイ|イサーン VOL.2」

日程:2018年2月21日(水)〜24日(土)
会場:Shibuya WWW(東京都渋谷区宇田川町13-17ライズビル地下)
主催:boid、空族、Soi48
協力:WWW、Thai Film Archive、オリエンタルブリーズ
助成:国際交流基金アジアセンター